人色-hitoiro-


伊織「‥‥見失った‥。」

茜「それより、あんた!
さっき、ぶつかった人
怒ってたよ?」

伊織「ぶつかった人?」

茜「ぶつかってジュース溢れて
そこのゴミ箱にシャツ
脱ぎ捨てて行っちゃったんだから。
一年の阿久津 奏って人。
見つけたらちゃんと謝りなよ。」

伊織「そんな人に構ってられない。
私は京夜と地味メガネを
探さなきゃならないの!」

茜「ダメ!あんたはまず
阿久津くんを探すの!
で、謝ってから九条くんを
探しなさい!分かった?」

伊織は渋々頷くと
私は文芸部の部室へと向かった。
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