人色-hitoiro-
奏「困ったな。さっき九条くんと
全く同じ話をしたよ。」
涼介「京夜に会ったんだ。」
奏「‥今更になって思い知らされる。
いつか、俺は伊織ちゃんと
こんな話をしたんだ。
どうして伊織ちゃんは九条くんに
気持ちを伝えないのか。
木崎さんが気持ちを伝えたんだから
伊織ちゃんも伝えるべきだって。
すると、伊織ちゃんはこう答えた。
誰かが伝えたから伝えるのは違う。
私は自分が伝えたいと
思った時に伝えるって。」
阿久津くんはやっぱり
困った表情をしていた。