人色-hitoiro-
涼ちゃんは、昨日見た
阿久津くんや京夜と同じ
表情をしていた。
涼介「記憶は変わらないよ。
嫌な思い出もいい思い出も
思い出としてではなくて記憶として
人の心に残り続ける事ってあるよ。
より嫌な思い出、よりいい思い出
そういったものは色濃く記憶に残る。」
どうして涼ちゃんまで
こんな風に悲しそうな顔を
するんだろう。
涼介「俺はね、いお。
いおはいおらしくいれば
いいと思うよ。」
伊織「突然、どうしたの?」