人色-hitoiro-
京夜「分かる訳がない。
俺は昔から伊織の気持ちが
分かった事なんて一度もない。」
涼介はベッドに寝転ぶ俺の上に
馬乗りになると胸倉を掴んだ。
涼介「だったら教えてやるよ。
いおは今1人で悩んでる。
どうしていいのか分からない。
分からないから困ってる。
困ってるのに相談する相手すらいない。
大切にしたいと思ってる阿久津くんにも
喧嘩したお前にもイザコザがあって
気まずい茜ちゃんにも相談出来ない。
だから、1人で考えて悩んで迷って
答えが見つからなくて困ってる。
そんな、いおの事をお前は
助けようとは思わないのか?」