人色-hitoiro-
奏「だけど、やっぱり
君は矛盾だらけだよ。
だってもう気付いてるでしょ?
伊織ちゃんは染まらないよ。
いや、例え染まったとしても
いつか真っ白に戻るんだ。」
その存在を大切にしなければ
俺の一番好きだった頃の
伊織が消えてしまうから。
京夜「阿久津は笑うかもしれないけど
俺はパラレルワールドを信じてる。
今ここにいる自分はその世界の
自分の影だと信じてるんだ。」
奏「そう。」
京夜「だからこそ俺は許せない。
伊織はこっち側の世界に
来るべき人間じゃない。
伊織は白色じゃなきゃ困るんだ。」