人色-hitoiro-

本当は違う。俺の事なんか
これっぽっちも考えなくていい。
伊織ちゃんは伊織ちゃんの事だけ
考えていればいい。

だって、俺は何万回ありがとうを
伝えたって伝えきれないくらい
感謝してるから。

この人に出会うために生まれてきた。
なんて、大袈裟で嘘のような言葉さえ
信じられるから。

奏「俺はね、伊織ちゃんの事は
好きだけど、伊織ちゃんの事を
認めてる訳じゃないんだよ。」
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