人色-hitoiro-
少しムキになる私を見て
阿久津くんは笑っていた。
伊織「そうだよね。バカだって思うよね。
あの時の阿久津くんは、かなり
嫌な奴だったし、どうせ私の事
バカにしてたんだろうし
今も滑稽だってそう思って· · ·」
奏「可愛いよね、本当。」
伊織「え?」
奏「何で、こんなに可愛いのかなって
見とれてた。すっげえ嬉しいって
幸せでさ、笑ってた。
だから、行こうよ。水族館。」
どうして、この人は
ありのままをそのままを
言葉にするんだろう。