人色-hitoiro-
伊織から阿久津くんの話を聞く度に。
阿久津くんと伊織の姿を見る度に。
小さな針で刺されたような
ほんの少しの痛みだけど。
それでも、阿久津くんの事だけを
好きになろうと頑張る伊織を
応援しない訳にはいかない。
茜「こうなったら伊織には
とことん幸せになってもらわなきゃね。」
伊織「何よ、それ。」
茜「私が好きになった人の
彼女なんだから幸せに
なってもらわなきゃ困るよ。」
伊織「うん。ありがとう。」
だから、ほんのちょっとだけね。
私にも手伝わせてよ。
1人で頑張らなくていいんだよ。