人色-hitoiro-

伊織ちゃんは遠慮がちに俺を見る。

伊織「わざわざ来てくれたの?」

奏「当たり前でしょ。
せっかく伊織ちゃんに会えるのに。
会いに来ない訳ないよ。」

伊織「· · ·良かったのに。
明日も学校で会えるんだから。」

奏「俺が会いたかったから。」

伊織「· · ·阿久津くん。」

俺たちの様子を見ていた
雪村さんは微笑みながら
立ち上がる。
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