人色-hitoiro-

そこに持ってきた花束を供え
手を合わせ、家へと戻る。

母「あら、涼介。何よ、あんた。
スーツなんて着ちゃって。」

涼介「京夜の両親の
墓参りに行ってきたんだよ。」

お袋は、そっか、今日か。
なんて呑気な事を言いながら
置いてあったパイプ椅子に腰掛ける。
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