人色-hitoiro-
涼ちゃんの言葉が木霊する。
涼ちゃんの言ってた意味を
ようやく理解する。
京夜を想うあまり、私はいつの間に
自分の気持ちを曝け出せなくなっていた。
京夜「0時を過ぎるといつも俺は
孤独に襲われる。俺はまだ今日を
終えていないのに明日を夢見てる人も
沢山いて、いつも俺だけが今日という日に
置いてけぼりにされてるんじゃないか。
明日を迎えられないんじゃないかって
どうしようもなく不安になる。」
伊織「明日の事なんて
気にしなくていいんだよ。
昨日も明日も関係ないよ。
今、この瞬間を生きればいい。
少なくとも私は毎日
そう思いながら生きてるよ。」