人色-hitoiro-

伊織「涼ちゃん!」

いおは俺に抱き着いた。
俺は拒否する事なく
抱き締め返した。

涼介「何かあったのか?」

伊織「京夜のそばにいられなくなって
涼ちゃんに話す事も出来なくなって· · ·
だったら、私が泣きたい夜。
誰がそばにいてくれるの?
私は誰を頼ればいいの?」

こんな風ないおを見たのは初めてだった。
弱々しくて守ってあげたくなる。

ああ、そうか。そうなんだ。
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