人色-hitoiro-

涼介「いおの言う通り、京夜のために
何かをしてあげられる事は
少なくなったのかもしれない。
悲しいけどさ、人は成長するんだよ。
昔のようにいかない事は沢山ある。
でも、変わらない事だってあるんだよ。
例え誰かのためにできる事が
減ってしまったとしても
時間は同じように刻んでいくんだ。
いおと京夜が過ごした時間は
何も変わらないんだよ。」

本当に嫌になる。
こんな事ならもっと早くいおに· · ·

奏「本当にそうかな?」

涼介「阿久津くん!」

阿久津くんにいおを
抱き締めている姿を見られた
俺は咄嗟にいおの体を突き離す。
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