人色-hitoiro-
伊織「分かってるよ。
阿久津くんの言う通りだよ!
私は逃げてるよ。でも、ずっと
ずーっと頑張って生きてきたんだから
たまには逃げたっていいでしょ?
涼ちゃんに愚痴言ったって
阿久津くんの行為に甘えたって
バチは当たらないでしょ?」
伊織ちゃんは、ハッとなって
俺と加々美くんに頭を下げる。
伊織「ごめん。阿久津くん。
逃げだなんて言って。
ごめん、涼ちゃん。
都合のいい人みたいに言って。
違うのに‥。そうじゃないのに。
そんな事言いたいわけじゃないのに‥。」