人色-hitoiro-

最愛で最低な人の話をしてくれた。

奏「こんな不幸話、伊織ちゃんには
したくなかったしするつもりも
なかったけど、今、伊織ちゃんが
あの時の俺と同じ気持ちでいるのなら
どうか聞いて欲しい。
想いが叶わないのなら、そばに
いられるのなら逃げ道になる事を
望んでる人間もいるんだよ。」

伊織「でも、辛かったよね？
好きな人の逃げ道になるって
そんな残酷な事を本当に
望んでた訳じゃないでしょ？
好きなら尚更、一番でいたいって
本当は願ってたんでしょ？
阿久津くんは言ったよね。
想い続けても叶わない願いはあるって。
それって、そうゆう事だったんだね。」