人色-hitoiro-
伊織「人と少し違うだけで
受け入れてもらえない辛さとか
理解されないもどかしさとか
そうゆうの私にも分かるよ。
私もずっとそうだったから。
ううん、今でもそうだから。
私の事を受け入れてくれる人は
数少ない事、ちゃんと知ってる。
だから、私は受け入れてもらう事を
諦めたんだよ。」
華純「受け入れてもらう事を諦めた?」
伊織「私は受け入れてもらえなくても
気持ちを伝える事を選んだ。
人と同じである事を
もうとっくの昔に諦めた。」
華純「それは、椎名さんが
一人ぼっちじゃなかったから
諦められたんだと思います。
本当に一人ぼっちの人間は
人から受け入れてもらう事を
諦める事は出来ません。」
木崎さんが可哀想だった。
人に惑わされて人に怯えて生きる
木崎さんの事を助けてあげたいと
思ったんだ。