人色-hitoiro-


恐ろしいんだ、伊織ちゃんは。
いつの間にか心を鷲掴みにする。

強力な磁石のように引き寄せるくせして
伊織ちゃんからの磁波がなくなれば
簡単に落っことされてしまう。

奏「人を信じられない俺たちが
あの2人に敵うはずないんだって。
‥初めから全てが間違ってるんだ。
あんたも俺も愛する人を間違えた。」

華純「‥あなたは初めから
覚悟してたんでしょ?」

奏「‥さあな。」

分かっているけど、それでも
俺は伊織ちゃんからの磁力が
ある限りはそばにいると決めたんだ。
いや、そばにいたいんだ。
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