人色-hitoiro-
ようやく分かった。
阿久津はやっと俺の事を
ライバルとして認めてくれた。
京夜「阿久津。
お前は優男なんかじゃないよ。」
奏「じゃあ、何?」
京夜「嫌な奴。」
奏「九条くんにだけは言われたくないな。」
京夜「嫌な奴だけど俺は嫌いじゃない。」
奏「九条くん。」
京夜「何?」
奏「俺たち友達になろうか?」
京夜「ああ。」
読めない奴だけど俺に似ていて
俺に似ているけど伊織のようで
俺は割と阿久津の事を気に入っていた。