人色-hitoiro-

伊織「急いでメイクするから!
本当にごめんね!!」

私はトイレへ行くと慌てて
メイク道具を取り出した。
阿久津くんを待たせてしまう事が
申し訳ないというよりも
早く阿久津くんの隣を歩きたかった。

急いでした割には上出来なメイク。
最近、私の肌ツヤがいい気がするのは
きっと気のせいではない。
阿久津くんに愛されているから
私は昔よりもほんの少しだけ
綺麗になったんだ。
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