人色-hitoiro-
馬鹿げた話だと皆は思うだろうけど
俺は割と真剣にその話を聞いている。
京夜にとっての心の拠り所だった
その空想の世界を今、京夜は
自らの手で壊そうとしている。
涼介「殺すって?」
京夜「もう少し言い方を変えると
解放するって言った方が正しいのかな。
今までは向こう側の世界の俺に
全ての事を背負わせていたから
こっちの世界で共に幸せに生きる道を
考えたいなって思ってるんだよ。」