人色-hitoiro-
奏「そんな事ないよ。
初めは俺も伊織ちゃんの考えや
行動が理解出来なかった。
突然、地面に這いつくばって
ネックレスを探し始めた
伊織ちゃんに嫌悪感すら抱いたよ。」
伊織「間違ってる事は間違ってる。
正しい事は正しい。阿久津くんは
初めから否定も肯定もしてくれた。
それってさ一度、阿久津くんが
私の事を受け入れてくれたからこそ
出来る事だと思うんだ。
皆、面倒くさい事って嫌いだから
適当に受け流して適当に返事して
それが今までの人との付き合い方だった。」
奏「驚いたなあ。
伊織ちゃんは分かってたんだ。
周りの人の事、よく見てたんだね。」