人色-hitoiro-
京夜「お前の方こそいいの?
楓ちゃんと待ち合わせしてるんだろ?」
涼介「してるけど‥お前はどうすんだよ!」
京夜「俺の事はいいからもう行けば?」
涼介「そうは言ったって。
ここで阿久津くんと鉢合わせになれば
あっちだっていい気はしないだろ。
いおの事が好きなのは分かるけど
それは違うんじゃない?」
京夜「‥涼介は分かってないんだよ。
伊織がどれだけ危なっかしい人間か
ちゃんと分かってない!
‥阿久津には会わないようにするから
俺に構うなよ。」
その言葉が鋭く尖ったナイフのように
胸に突き刺さった。