人色-hitoiro-

伊織「でもね、こんな言葉
信じられないかもしれないけど
本当に阿久津くんの事好きだったよ。
幸せだったよ。阿久津くんと
ずっと一緒にいたいと思ってたんだよ。
いつか、阿久津くんは二番目の恋で
いいって言ってたけど、私にとって
阿久津くんとの恋は一番目の恋でした。
世界でたった一つしかない恋でした。
だから、ありがとう。」

奏「こっちこそありがとう。
伊織ちゃんの言葉なら俺は
いつだって信じるよ。
だから、行きな。」

阿久津くんは私の背中に向かって
さよならと言った。
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