人色-hitoiro-

京夜「これ、誕生日プレゼント。」

伊織「え?」

京夜が差し出した袋を開けてみると
コルクボードが入っていた。
そこに貼ってある写真は
私ばかり映っていた。

その中にカメラに向かって
ピースする写真は1枚もなくて
私が授業中に眠っている写真とか
私が友達とお喋りしてる写真とか
私が文化祭でお客さんを呼び込んでる
写真とかばかりだった。

伊織「何これ。」
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