人色-hitoiro-

雪村は俺からの着信が
物珍しかったのか
ひどく驚いていた。

茜「九条くんから電話なんて
珍しいね。何か用?」

京夜「今、伊織と一緒?」

茜「一緒じゃないけど。
どうかした?」

京夜「いや、一緒じゃないなら
いいんだ。ありがとう!」

俺は雪村以外の友達を知らない。
とゆうか、伊織に
雪村以外の友達はいないと思う。

全ての可能性がなくなった時
残る可能性は一つしかなかった。
伊織は今、阿久津と一緒にいる。
そう思った。
< 81 / 746 >

この作品をシェア

pagetop