人色-hitoiro-
楓が俺の事を好きに?
そんな冗談みたいな話。
信じられなかった。
大体、楓がそんな女なら
とっくの昔に縁を切っていた。
楓「そんな事も分からないなんて
バカじゃないの?ずっと好きだった。
でも、そんな事言ったら
奏は私を捨てたでしょ?
だから、悟られないようにしてただけ!
奏の気持ちと一緒にしないで!」
だけど、目の前で怒る楓は本気だった。
楓「そうゆう所、本当に嫌!
奏はいつも何も言わないから
私ばっかり悪者になる!
何か言いなさいよ!
言い訳でも罵倒でも何でも
言えばいいじゃない!!」