人色-hitoiro-

そんな姿を見た私に
見過ごすなんて選択肢はない。

私はまず手始めに佇んでいた
阿久津くんのそばの側溝を覗いてみる。

奏「何してるの?」

伊織「ネックレスを探してるの。」

奏「見てたんだ。」

伊織「うん、見てた。」

奏「何があったのか聞かないんだ。」
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