人色-hitoiro-
伊織「嘘つかなくていいよ。
捨てようと思ってたものを
身につける訳ないよ。」
奏「何で、伊織ちゃんが
そこまでするんだよ!
俺がもういいって言ってるのに
何で諦めないんだよ!」
伊織ちゃんは立ち上がり
俺の胸元をじっと見つめた。
伊織「阿久津くん、あのネックレス
大切そうに握りしめてたよ?
私と話しながら何度も何度も。
そんな姿を見たんだから探さなきゃ。
見つかるよ。きっと見つかる。
大切なものなら尚更、見つかるよ。」