人色-hitoiro-

阿久津くんはそれを受け取ると
胸につけ、やっぱりまた
大切そうにネックレスを握りしめた。

その後、阿久津くんは
近くのラブホテルに私を連れてきた。

こんな状況で甘い雰囲気になんて
なるはずがない事は分かってる。
泥だらけのびしょ濡れの女に
魅力を感じるのであれば阿久津くんの
趣味を少し疑ってしまう。

奏「とりあえず、シャワー浴びて
そこのガウンでも着なよ。
服、乾かしておくから。」

伊織「うん。ありがとう。」
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