近づいてよ
その日から、毎日のように夕食時にウチのリビングに乱入してきていた光が来なくなり…
心を乱される回数も減り始めた昨日
久々に彩香ちゃんを会社帰りの街で見かけた
「あれ?美空ちゃん!」
「彩香ちゃん……」
相変わらず綺麗で大人っぽい彩香ちゃんはダークグレーのパンツスーツにハイヒールを履いていた
仕事の途中らしくて何やら大きくて重そうな鞄を手にしていた
傍に行くといい香りがする彩香ちゃん
光のトナリにはやっぱりこれ位の美女でないと釣り合いは取れないよね…
私は惨めになり……彩香ちゃんを直視出来なかった
「今から帰り?」
「うん…彩香ちゃんは?」
「ん、商談が終わってこれから社に戻るとこ……なんか美空ちゃん……きれいになったね」
「え?」
私の気持ちなんて知らない彩香ちゃんはこちらを見てそう言ったけれど、正直そんなわけないんだ
寝不足だし悩みまくりだし……
「ふふふ…美空ちゃんは可愛いって思ってたけど、今は何だか綺麗って感じ……ねぇ光から何か聞いた?」
「ううん……何も…ここ数日会ってないし」
彩香ちゃんは顎に指を当てて何やら思案したけれど
電話なのかバイブ音が鳴り
「あれ……そっか…まぁそのうちね……あ、ごめん急ぐからまた……はい、もしもし……」
慌てて彩香ちゃんが私に謝ってから通話して手を振って去っていった
(はぁ……)
落ち込みながら家につくと
スマートフォンには修太郎さんからのメッセージが入っていた
『今度こ土日のご両親の予定聞いておいて、挨拶に伺うから』
(………挨拶……)
いよいよ、そんな時になったのかと緊張してしまい
思わず誰も見ていないのにキョロキョロしてから
胸を押さえた
心を乱される回数も減り始めた昨日
久々に彩香ちゃんを会社帰りの街で見かけた
「あれ?美空ちゃん!」
「彩香ちゃん……」
相変わらず綺麗で大人っぽい彩香ちゃんはダークグレーのパンツスーツにハイヒールを履いていた
仕事の途中らしくて何やら大きくて重そうな鞄を手にしていた
傍に行くといい香りがする彩香ちゃん
光のトナリにはやっぱりこれ位の美女でないと釣り合いは取れないよね…
私は惨めになり……彩香ちゃんを直視出来なかった
「今から帰り?」
「うん…彩香ちゃんは?」
「ん、商談が終わってこれから社に戻るとこ……なんか美空ちゃん……きれいになったね」
「え?」
私の気持ちなんて知らない彩香ちゃんはこちらを見てそう言ったけれど、正直そんなわけないんだ
寝不足だし悩みまくりだし……
「ふふふ…美空ちゃんは可愛いって思ってたけど、今は何だか綺麗って感じ……ねぇ光から何か聞いた?」
「ううん……何も…ここ数日会ってないし」
彩香ちゃんは顎に指を当てて何やら思案したけれど
電話なのかバイブ音が鳴り
「あれ……そっか…まぁそのうちね……あ、ごめん急ぐからまた……はい、もしもし……」
慌てて彩香ちゃんが私に謝ってから通話して手を振って去っていった
(はぁ……)
落ち込みながら家につくと
スマートフォンには修太郎さんからのメッセージが入っていた
『今度こ土日のご両親の予定聞いておいて、挨拶に伺うから』
(………挨拶……)
いよいよ、そんな時になったのかと緊張してしまい
思わず誰も見ていないのにキョロキョロしてから
胸を押さえた