近づいてよ
え?あの美人が?……へ?男の子?

「でも……光の彼女だって……この間指輪見せてくれて、光と結婚するんだって……」

光はチッと舌打ちすると

「彼女のフリはしてもらった…それは確かだよ…女避けにね……結婚?するわけねー!だって男だよあいつ?ありえねーし……からかわれたんだろ…美空イヂめたくなるとか言ってたから…」


(うっそ)

あんな美人な男の子だなんて

なんなのよ、一体!!

しかも彼女のフリって何?

なんで私にまで隠すのよ

「ちなみにアイツはさ、ああ見えて女の子大好きだからね?
ただ見た目がアレだから仕事なんだよ、女装してやることが仕事……初めてお前に会った時も女だったろ?」

完璧に騙されてた

身長は170センチくらいだから、確かに女性にしたら高めだけど…華奢でとても男性には思えない

それに会社関係の説明会で彩香ちゃんと私は知り合った……確かに……その時も女性の名刺だった筈だから
何の疑いも持たなかった

「う……ん、女性だったよ」

「そうやって仕事のために女になって……まぁ女の武器みたいのを使うんだよ
まぁ、男だけど…そういうのの請負人…ココだけの話結構稼いでるんだよ」

イマイチわからないけど

『彩香ちゃんは光の友だちで彼女じゃない…男性だ』

まぁそういうことなのね……
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