〜starting over〜
もっと欲しいと言葉にならない代わりに、自分の声とは思えないみだらな声が零れる。
昔は、幸せになりたいとか、好きな人の傍に居たいとか、それだけだったのに、1つ味を覚えると、次から次へと欲しくなる。
望まなくても、時間は無理やりにでも傷を癒していく。
そして、また、恋をする。
いざという時、自分を護ってくれる人に恋をしないわけがなかった。
これでも叔父あたる人だけど、血縁関係はない。
恋をした人は、時々熱い眼差しで此方を見てくるけど、その熱を確かめたいと近づくといつも不機嫌顔で感情で隠してしまう。
踏み込みたいけど、一歩が出なかった。
他の人の手をとってみようと試みた時もあったけど、湊さんのような安心感は得られなかった。
だから今日、爆発しそうな感情を抑え切れず、湊さんに指先に触れてみた。
姪じゃなくて、Museの杏じゃなくて、私を見てほしい。
全部取っ払って、残った煩悩に2人で正直になるのも、いいでしょ?
解散を目前に、私に化粧品会社からCMのオファーがきた。
女子に支持を得ていないけどいいの?と思ってたけど、この世界、記憶も風化しやすいらしい。
真輝もこの世界ですっかり姿をみなくなったしね。
でも、瑞樹や真輝のおかげで(とは言いたくないけど)イケメンとの恋が、モテ女?なイメージに変換されたらしい(ビッチ扱いよりは良い◎)。
ファンデーションのCMは私がアカペラで唄うところから始まる。
撮影は、事前に収録したアカペラを流しながら進み、スタッフさんや化粧品会社関係者の間で「綺麗な声~」と「無表情なコマワリなのに、歌に引き込まれて画面にくぎ付けになるね」と赤面したくなるようなコメントをいただき、恐縮するばかりだった。
アカペラは誤魔化しがきかないから、小さな抑揚やビブラート1つ丁寧に感情をこめて唄わせていただきました。
恐れ多すぎる初仕事だったけど、なんとかやり終え、TVでCMが流れたのを見た時は、隣に座る湊さんをバシバシ叩いて感動を爆発させた。
自分とは思えないキラキラ美女(烏滸がましい)な映りは、メイクさんの腕とカメラさんの腕に尽きる!
昔は、幸せになりたいとか、好きな人の傍に居たいとか、それだけだったのに、1つ味を覚えると、次から次へと欲しくなる。
望まなくても、時間は無理やりにでも傷を癒していく。
そして、また、恋をする。
いざという時、自分を護ってくれる人に恋をしないわけがなかった。
これでも叔父あたる人だけど、血縁関係はない。
恋をした人は、時々熱い眼差しで此方を見てくるけど、その熱を確かめたいと近づくといつも不機嫌顔で感情で隠してしまう。
踏み込みたいけど、一歩が出なかった。
他の人の手をとってみようと試みた時もあったけど、湊さんのような安心感は得られなかった。
だから今日、爆発しそうな感情を抑え切れず、湊さんに指先に触れてみた。
姪じゃなくて、Museの杏じゃなくて、私を見てほしい。
全部取っ払って、残った煩悩に2人で正直になるのも、いいでしょ?
解散を目前に、私に化粧品会社からCMのオファーがきた。
女子に支持を得ていないけどいいの?と思ってたけど、この世界、記憶も風化しやすいらしい。
真輝もこの世界ですっかり姿をみなくなったしね。
でも、瑞樹や真輝のおかげで(とは言いたくないけど)イケメンとの恋が、モテ女?なイメージに変換されたらしい(ビッチ扱いよりは良い◎)。
ファンデーションのCMは私がアカペラで唄うところから始まる。
撮影は、事前に収録したアカペラを流しながら進み、スタッフさんや化粧品会社関係者の間で「綺麗な声~」と「無表情なコマワリなのに、歌に引き込まれて画面にくぎ付けになるね」と赤面したくなるようなコメントをいただき、恐縮するばかりだった。
アカペラは誤魔化しがきかないから、小さな抑揚やビブラート1つ丁寧に感情をこめて唄わせていただきました。
恐れ多すぎる初仕事だったけど、なんとかやり終え、TVでCMが流れたのを見た時は、隣に座る湊さんをバシバシ叩いて感動を爆発させた。
自分とは思えないキラキラ美女(烏滸がましい)な映りは、メイクさんの腕とカメラさんの腕に尽きる!