イジメ返し3
一体誰がこんなものを……?

盗撮されたものであることは明らかだった。

誰かが俺の行為を証拠としてカメラにおさめていたのは間違いない。

でも、誰が……?俺に恨みのあるやつの仕業か……?

以前にカツアゲしてきた奴か?廊下で制服を脱がせたデブか?それとも森田?

思い当たることが多すぎてそれが誰か見当もつかない。

自然と顔が強張っていくのを感じた。

封筒の隣に置いてあった黒い小さな機械に手を伸ばす。

イヤホンをつけ再生ボタンを押すと、鼓膜を震わせたのは自分の声だった。
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