イジメ返し3
「桃ちゃん……?大丈夫?」

表情を固くして何かを考えている様子の桃ちゃんに声をかける。

「あっ、うん。大丈夫だよ」

「美波ちゃんと何かあったの?」

「ないよ?ただ、幼稚園の時にイジメられてたときのことを思い出しちゃってただけ」

「そっか」

「心配してくれてありがとう、カンナちゃん」

桃ちゃんはそう言うと、靴を下駄箱にしまい上履きに履き替えた。
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