イジメ返し3
「カンナちゃん、始めたんだね!フォロワー数すごいね~!」
教室に入ると、カンナの席を取り囲むクラスメイト達の姿が目に留まった。
「フォロワー……?」
クラスメイト達の輪の中で笑顔を浮かべるカンナ。
ふーん。ようやくSNS始めたんだ。
ポツリと心の中で呟きながら自分の席に着いて机の上にバッグを置いた。
「開設初日にフォロワー数1万人とかヤバすぎ!」
甲高いクラスメイトのその声に机に落としかけていた視線をパッと持ち上げた。
「1万!?」
思わず振り返りカンナたちの会話に割って入ると、カンナは照れたように笑った。
「実はね、昨日始めたの。まだ全然やり方とかわかんないんだけどねぇ~。あっ、砂羽ちゃんってそういうのに詳しいよね?よかったら今度カンナに教えてねぇ」
「しょ、初日に一万?」
「うん。昨日初めて投稿したのがこれ~!カンナのお顔~!」
カンナが得意げにスマホを掲げる。
画面には弾ける笑顔を浮かべたカンナの姿が映っている。
「これで……1万?」
いいね!の数も半端じゃない。
確かに画面の中のカンナの笑顔は天使のように可愛い。
加工していないのに加工しているかのように肌は白く透き通り、ぱっちりとした色素の薄い瞳は茶色く澄んでいる。
『奇跡の美少女!』
『可愛すぎ!』
『芸能活動してますか?』
『フォローさせていただきました!』
『どこの化粧品使ってますか?』
絶賛コメントは今もなお続いている。
顔が引きつった。
あたしはもう何年もやっている。
必死にネタを考えて更新してようやくフォロワーが1000人になって喜んでいたのに、カンナは1日で1万人?
なにそれ。何なのよ。
教室に入ると、カンナの席を取り囲むクラスメイト達の姿が目に留まった。
「フォロワー……?」
クラスメイト達の輪の中で笑顔を浮かべるカンナ。
ふーん。ようやくSNS始めたんだ。
ポツリと心の中で呟きながら自分の席に着いて机の上にバッグを置いた。
「開設初日にフォロワー数1万人とかヤバすぎ!」
甲高いクラスメイトのその声に机に落としかけていた視線をパッと持ち上げた。
「1万!?」
思わず振り返りカンナたちの会話に割って入ると、カンナは照れたように笑った。
「実はね、昨日始めたの。まだ全然やり方とかわかんないんだけどねぇ~。あっ、砂羽ちゃんってそういうのに詳しいよね?よかったら今度カンナに教えてねぇ」
「しょ、初日に一万?」
「うん。昨日初めて投稿したのがこれ~!カンナのお顔~!」
カンナが得意げにスマホを掲げる。
画面には弾ける笑顔を浮かべたカンナの姿が映っている。
「これで……1万?」
いいね!の数も半端じゃない。
確かに画面の中のカンナの笑顔は天使のように可愛い。
加工していないのに加工しているかのように肌は白く透き通り、ぱっちりとした色素の薄い瞳は茶色く澄んでいる。
『奇跡の美少女!』
『可愛すぎ!』
『芸能活動してますか?』
『フォローさせていただきました!』
『どこの化粧品使ってますか?』
絶賛コメントは今もなお続いている。
顔が引きつった。
あたしはもう何年もやっている。
必死にネタを考えて更新してようやくフォロワーが1000人になって喜んでいたのに、カンナは1日で1万人?
なにそれ。何なのよ。