イジメ返し３
お洒落なガーデニングカフェでの写真や写真映えするカラフルなアイス。

ファッション系小物やコーデ。

そして、お決まりの自撮り写真。

もちろん、加工済み。

照明を当てすぎているかのような真っ白な顔。

黒目が異常に大きな目を見開き、頬を膨らませて猫の様なヒゲが描かれた真っ赤な唇の女が誰なのか首を傾げる。

これ、誰？

正直、これが砂羽だと言われてもとても同一人物には思えない。

全身写真なんて足が長すぎて人形のようになっている。

足と一緒に背景が伸びてしまっていることに砂羽は気付いているんだろうか。

逆に、気付いていてもやめられないということだろうか。

砂羽はパンケーキを数口食べただけでほとんどを残した。

写真に撮り終わった後のパンケーキは用なしらしい。

「バカバカしい。食べたんならさっさと出よ」

カンナと砂羽が二人でしゃべっていたのが気に入らないのか、美波は終始不満げだった。
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