イジメ返し３

「ふふふふっ！！あははははは！！！」

西園寺家から犯罪者が出るなんてね。笑いが止まらない。

そのとき、リビングの扉が開きカンナが顔をのぞかせた。

「近所の人が見に来たんでしょ？ふふっ！アンタももう終わりよ！？ざまあみろ！！」

笑い転げるあたしをバカにしたように見下ろしているカンナ。

「残念だったねぇ。美波ちゃんたちがご近所さんにひどいことをしたせいでみんな引っ越していっちゃったんだよぉ～？声の届く範囲に住んでる人、いないでしょ？いたとしてもまたバカ騒ぎをしてるって思って心配してくれる人なんていないよ」

「はっ……？だったら今のは……」

「もういいよ、入ってきて～？」

カンナが誰かを呼ぶ。その声につれられてリビングに入ってきた人物に目を見開く。

「……桃！？アンタ、どうして！？」

リビングに入ってきた桃は顔を真っ青にして動揺していた。