イジメ返し3
「カンナ……アンタのイジメ返しは……成功だよ……」
涙がとめどなくあふれる。
これは人を傷つけることを繰り返してきたあたしへの罰。
因果応報だ。
あたしはそれだけのことをしてきたのだ。
それを今になってようやく気付くなんて。
遅すぎた。気付くチャンスはいくらだってあったはずなのに。
それなのに……。
後悔ばかりが募る。
「ごめんなさい……」
意識が遠のいていく。
絶望が全身を包み込む。
きっとあたし達家族が落ちる先は地獄だ。
全身がブルブルと震えて痙攣する。
白目をむき口からよだれを垂らす。
『そのどうしようもない両親と地獄に落ちてね』
意識が途絶えそうになるなか、カンナの冷たい声が脳裏を過った。