イジメ返し3
「カンナちゃん……」
ギュッとカンナちゃんにもらった手紙を胸に抱きしめる。
目をつぶると、カンナちゃんの笑顔が目の奥に浮かんだ。
カンナちゃんの死で何もかもが終わったと思うのは浅はかすぎる。
再びイジメ返しのハッシュタグのついた投稿がされた。
やっぱり。まだ終わらない。終わってなどいない。
今、この瞬間にもイジメは起こっている。
そして、きっとすぐにまた始まるだろう。
負の連鎖が唐突に、きっとすぐそばで。
いじめられた人間が
いじめた人間に
イジメ返しをすることは
許されないことでしょうか?
何十倍、何百倍の痛みを
味わわさせてやりたいと思いませんか?
さぁ、一緒に始めましょう。
♯イジメ返し
【END】