イジメ返し３
「汚ねぇーな!!」

翔平は自分の上履きに彼の鼻血がついていないか確認している。

すると、翔平の元へ一人の女子が恐る恐る歩み寄っていった。

「あ、あの……ごめんなさい……。彼が何をしたのかは分からないけど……許してあげてください……」

今にも泣きだしそうな顔の女の子を見ると、翔平の顔がいびつに歪んだ。

「お前、こいつの彼女か？どうだよ、彼氏がいたぶられてる気分は」

笑みを浮かべながらそう尋ねる翔平。

「お願いですから……もうやめてください……」

「は？なんで俺がお前のお願い聞いてやらないといけないわけ？」

「じゃあ、どうしたら……」

「脱げ」

「え……？」

「ここで全裸になったらこいつのこと許してやるよ」

クックッと喉を鳴らして笑った翔平に女の子は絶望的な表情を浮かべて立ちすくむ。
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