イジワルな彼は私を溺愛しています ②

「他に欲しいものは?」

「エプロン」

私は前カレーを作ったときに服に飛んだシミがとれなくなり、エプロンがあればと思ったのだ。

「ふーん、エプロンねぇ」

和海が怪しい笑みをうかべた。

「俺が選んであげる」

和海は私の手を掴んで売り場に行く。

和海はいくつか見たあと会計を済ませた。

私は和海に選んだエプロンを見せたくないのかずっと顔を背けるように言われ、私はどんなエプロンを買ったのか分からない。



その日の夜。

私は体重計にのってため息をついた。

五キロ減った体重は今も何故か戻っていない。

和海にも痩せすぎだと言われた。

それに、明日父が絶対心配する。

「はあ」

また、ため息をついた。
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