イジワルな彼は私を溺愛しています ②
お正月

仕事馬鹿

私は今、お仕事中です。

世の中は年末年始休業の12月29日なのに、私は家の仕事部屋で萩原さんと一緒にお仕事。

私の会社は洋食店だ。すでに全国に十店舗ある。萩原さんはとんでもなく優秀で、性格のオンオフの扱いも出来るようになった私としては有難い限りだ。

仕事部屋には萩原さんの机もあって、暖房の効いた部屋でカタカタとキーボードを打つ音が響く。

会社でやればいいんだが、寒くて外に出たくないと私が萩原さんに訴えたことにより、ここですることになった。本社はもう年末年始で閉まっているからいいでしょうと萩原さんが許可してくれたのだ。

今会社では新メニューに挑戦している。

その資料集めと集めた資料をグラフにまとめる。それと、利益の計算。

どれも終わりそうにないが、元旦に父に報告することになっているので、今は利益を出す方が先だ。というか、それを今高速でやっている。

父が元旦に聞くからなと言ったのが2週間前。こっち(萩原さん)は店を軌道に乗せるのに精一杯で利益は黒字になっているから、と大雑把にしてきたのが仇となり、年末年始を返上してやっている。

ちなみに、私のボディーガードになるために親衛隊の皆さんは頑張ってムキムキになって私のボディーガードになることが出来た。登下校も一緒にしている。

毎日ジムに行き、夜は勉強をして、全員合格したらしい。兄はだいぶ驚いていた。

兄と言えば、兄はまだ亜矢を落とせていないらしい。元々多忙な人だから会えるのも2週間に1度ぐらいなんだそう。亜矢は「いい人だよね」と言っているから男として見られているのか怪しい。それに、mizusawaグループの次期社長と亜矢がお付き合いするには壁が高そうだ。
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