イジワルな彼は私を溺愛しています ②
「最後まで話しを聞こうか。筋トレでデート中止」

「ぃゃ、い、嫌だ!デートする!」

「でも有紀が1人でどっか行っちゃったらダメだから中止」

「お、お願い……!」

有紀の目には心なしか涙が溜まっている。

「か、和海と久しぶりにデートできるのに……。ぅ、ぐすっ。もう勝手なことしないから……」

有紀は泣いた。

「本当か?」

「ほ、本当だから……っ」

有紀の涙に俺は弱いらしい。

「分かった。お仕置きは年明けにしよう」

「ありがとう」

お仕置きを取り消した訳でもないのに屈託の無い笑顔になるとか、反則だろ。

「その代わり、今晩は頑張れよ」

俺は有紀を食べることにした。

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