イジワルな彼は私を溺愛しています ②
*side 和海
有紀は吐いて楽になったのか、遊園地ではしゃいでいる。今はお土産の店にいる。
「和海、こっち!」
だいぶ前に来たときには見れなかった有紀の弾んだ声。
「ああ、分かった」
俺は有紀のいる棚の方に向かった。
有紀は変装している。
変装といっても、キャラクターのサングラスに被り物。マフラーで口元を隠しただけのお粗末な物だが、しないよりかはマシだろう。
「これどう?」
有紀が俺に見せてきたのは友達二人に渡すお土産、定番のシャーペンだ。
「いいんじゃないか?」
「それならこれにしよう」
有紀は会計に向かう。
「すいません、良かった一緒にまわりませんか?」
俺は有紀の方を見ながら壁にもたれていたら、いつの間にか女に囲まれていたらしい。
「彼女と来ているので」
「それなら、彼女さんも一緒に。どうですか?」
しつこいな。
普通だったらそこは引き下がるところだろ。
「いえ、彼女が嫌がるかもしれないので」
「それなら、彼女さん呼んで聞いて下さい」
なるほど。こいつら俺に彼女がいるのか疑ってんのか。
有紀を呼べばいい…………いない!
さっきまで会計をしていて、どこ行った?
俺はキョロキョロと探すが見つからない。
有紀が被っていた被り物はそこら中の人が被っていてどれが有紀なのか分からない。
「どうしましたか?」
俺は女共を押しのけて有紀を探す。
「ちょっと……!」
女共の声がするが無視だ。
有紀は吐いて楽になったのか、遊園地ではしゃいでいる。今はお土産の店にいる。
「和海、こっち!」
だいぶ前に来たときには見れなかった有紀の弾んだ声。
「ああ、分かった」
俺は有紀のいる棚の方に向かった。
有紀は変装している。
変装といっても、キャラクターのサングラスに被り物。マフラーで口元を隠しただけのお粗末な物だが、しないよりかはマシだろう。
「これどう?」
有紀が俺に見せてきたのは友達二人に渡すお土産、定番のシャーペンだ。
「いいんじゃないか?」
「それならこれにしよう」
有紀は会計に向かう。
「すいません、良かった一緒にまわりませんか?」
俺は有紀の方を見ながら壁にもたれていたら、いつの間にか女に囲まれていたらしい。
「彼女と来ているので」
「それなら、彼女さんも一緒に。どうですか?」
しつこいな。
普通だったらそこは引き下がるところだろ。
「いえ、彼女が嫌がるかもしれないので」
「それなら、彼女さん呼んで聞いて下さい」
なるほど。こいつら俺に彼女がいるのか疑ってんのか。
有紀を呼べばいい…………いない!
さっきまで会計をしていて、どこ行った?
俺はキョロキョロと探すが見つからない。
有紀が被っていた被り物はそこら中の人が被っていてどれが有紀なのか分からない。
「どうしましたか?」
俺は女共を押しのけて有紀を探す。
「ちょっと……!」
女共の声がするが無視だ。