イジワルな彼は私を溺愛しています ②
「だって驚かせたいから。これ気づいた?」

有紀が自分の頭を指して言った。

有紀が被っているのは、さっきまで有紀が被っていたのとは違うキャラクターの被り物だ。

「はぁ」

どうりで見つからないわけだ。

「で、和海はこれ」

有紀は袋から有紀と色違いの被り物を俺に渡した。

「さっきナンパされてたから対策に。ちゃんとサングラスも買ってきた。ほら、つけて」

俺は渋々つけた。

「和海が可愛い。お土産買ったし、心置き無く遊ぼう」

有紀は俺の手を掴んでジェットコースターに向かった。
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