イジワルな彼は私を溺愛しています ②
翌日。

今日は亜矢達が来る予定なのだが、私は朝8時に父に呼び出されていた。

一緒に呼び出された萩原さんと父の書斎に入る。

「朝早くにすまんな」

父はそう萩原さんに断りをいれて話し出した。

「いいえ、大丈夫です」

萩原さんは仕事モードで眼鏡をかけている。

「そうか。それで、2人を呼んだのは有紀の働きぶりについてでな」

それを私の前でするのは可笑しいと思うのだが。

「有紀様の勤務内容は主に会社の会議です。それと、全国の店にも視察に数回行っております。平日は書類に目を通して頂き、資料作りもして頂いております」

流石萩原さんだ。

父の一言で何が聞きたいのか分かって先読みしているのだから。
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