イジワルな彼は私を溺愛しています ②
私は不満たらたらだが。

「それは困る。会社の回りが遅くなるし、今から新メニューを作ったりしないといけない」

「何をそんなに急いでいる」

「仕方がないでしょ。開店したばかりの店舗もあるから油断は出来ない。それに、雇用を増やすにしても面接は私も立ち会う」

「そんなことまでしているのか」

「私が社長と知って不満が出ないようにするために面接する時に伝えるようにしてるから」

「そんなの写真でも渡しとけば」

「そんなことしたら社員がどんな人達なのか分からない。雇用を増やす事は賛成だけど。商品開発部なんてどう思う?」

「いいと思います」

「ほら、私にはやる事が沢山あるの」

父を見ると無表情だ。
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