イジワルな彼は私を溺愛しています ②
「秘密」

「亜矢は俺こと嫌い?」

「……いきなりどうした?」

「いいから」

大翔の目は真剣で、冗談じゃないのが分かる。

「…………好きだよ」

言ったそばから顔が赤くなっていくのが分かる。

「もう一回言って」

大翔が私の肩を掴んだ。

「っ……好き//」

ぎゅっと抱きしめられた。

「は、恥ずかしいからやめて」

他に4人も乗っている車内でハグされる羞恥と大翔に抱きしめられているというシュチュエーションに心臓が壊れそうなくらいなっている。

私ってこんなにピュアな人間だっただろうか。

「やめない。やっと俺のモノになったんだから」

「私は物じゃない」

「はいはい」

大翔はやっと離してくれた。

そしてすぐに車が止まる。

「ご到着しました」

運転手がドアを開けた。
< 194 / 216 >

この作品をシェア

pagetop