イジワルな彼は私を溺愛しています ②
「結婚するの?」

全員が注文してから私が言った。

「け、結婚?!」

有紀が水を吹き出しかける。

「なんで有紀が一番驚くのよ」

「だ、だって亜矢がいきなり言い出すから」

「俺と有紀は婚約者だろ」

「まあそうなるわな」

私がポロリとこぼす。

「婚約者……っ//」

「どうして沙知が照れるわけ?」

「確かに……」

渡辺先輩が頬をかきながら言う。

照れ隠しのつもりだろうか。

このカップルはピュアだな。

「でも、兄さんは結婚早くしないといけないでしょ」

「別に焦るつもりは無い。やっと今日亜矢と付き合えたしな」

「確かに、結婚とか実感ないし」

「それもそうだね」

「いや、付き合ったことはご両親に報告しておくべきだろう」

会長が言った。

「それもそうか。亜矢今日予定あるか?」

大翔が腕を掴んで言った。

「ないよ」

「それなら、今日のうちに報告しとくか」

「うん」

私は心做しか緊張していた。

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