イジワルな彼は私を溺愛しています ②
バレンタイン
2月のある昼休み。
教室で亜矢と沙知とお昼を食べていた。
私はコンビニ弁当をつつくだけで口に入れない。
和海に見つかったら絶対無理矢理食べさせられて雷を落とされるが、昨日の夜和海が激し過ぎたせいで下半身が痛くて食欲がない。
和海が原因だから雷も半分くらいで済むかもしれない。
「有紀!」
「わっ!どうしたの?」
「有紀ちゃんさっきから返事しないから」
「ごめん」
「バレンタインよ。2月といえばバレンタイン。有紀は何か準備してる?」
「和海の誕生日がバレンタインの日だからプレゼントはあるし、チョコレートは別にいいかなって思ってるけど」
「「良くない(よ)!!」」
亜矢が机を叩いた。
「会長はダンボールいっぱいのチョコを貰うの!なのに有紀があげないなんてことあっていいと思ってんの?!」
「えーっと」
亜矢がそこまで怒るとは思わなかった。
私にとってのバレンタインは漫画の世界のみに存在していて、BL好きにとってはBEST3位に入るほどのイベントだ。
私はこの頃忙しくてBL漫画を読んでない。
今日にでも仕事終わりに読もう。
「亜矢と紗知はチョコあげるよね」
「当たり前でしょ」
「うん、手作りにするつもり」
二人は顔を見合わせて言った。
「手作りっていいの?」
「いいっていうか、気持ちがこもってる感じがするじゃん」
「気持ちか…」
そう聞くと日頃お世話になっている人に手作りチョコをあげた方がいい気がする。
「チョコ作ることにする」
私は一口も食べていないコンビニ弁当を袋に入れた。
教室で亜矢と沙知とお昼を食べていた。
私はコンビニ弁当をつつくだけで口に入れない。
和海に見つかったら絶対無理矢理食べさせられて雷を落とされるが、昨日の夜和海が激し過ぎたせいで下半身が痛くて食欲がない。
和海が原因だから雷も半分くらいで済むかもしれない。
「有紀!」
「わっ!どうしたの?」
「有紀ちゃんさっきから返事しないから」
「ごめん」
「バレンタインよ。2月といえばバレンタイン。有紀は何か準備してる?」
「和海の誕生日がバレンタインの日だからプレゼントはあるし、チョコレートは別にいいかなって思ってるけど」
「「良くない(よ)!!」」
亜矢が机を叩いた。
「会長はダンボールいっぱいのチョコを貰うの!なのに有紀があげないなんてことあっていいと思ってんの?!」
「えーっと」
亜矢がそこまで怒るとは思わなかった。
私にとってのバレンタインは漫画の世界のみに存在していて、BL好きにとってはBEST3位に入るほどのイベントだ。
私はこの頃忙しくてBL漫画を読んでない。
今日にでも仕事終わりに読もう。
「亜矢と紗知はチョコあげるよね」
「当たり前でしょ」
「うん、手作りにするつもり」
二人は顔を見合わせて言った。
「手作りっていいの?」
「いいっていうか、気持ちがこもってる感じがするじゃん」
「気持ちか…」
そう聞くと日頃お世話になっている人に手作りチョコをあげた方がいい気がする。
「チョコ作ることにする」
私は一口も食べていないコンビニ弁当を袋に入れた。